ドローンとドローンによる配達について
つい最近離島への日用品運送の実験が行われたドローンについて、まず混同されがちなラジコンとドローンの違いについて書く。
ラジコンとドローンの違いは人が操作するか否かである。ラジコンはコントローラーの信号を受信しその通りに、逆に言えばその通りにしか動かないが、ドローンはGPSの位置情報等をもとに無人でコンピューター制御によって動くものである。複数のプロペラを持ったラジコンをドローンと一時期呼称されていたが大きな間違いであると考える。
産経新聞10月27日の記事では規制に触れない範囲での実績の積み重ねが課題だと書いてあるがそもそも国土交通省によって許可・承認がない限り無人飛行機は
・日中に
・目視の範囲内で
・人や物件から30M以上離れて
・祭りなど人が集まる催しを避け
・危険物を持たず
・物を投下しない
というルールがある。
また空港等の周辺や人口集中地区上空、150M以上の空域は事前の許可が必要となる。少し前にカメラ付きのドローン(ラジコンヘリコプター)を行事を行っている真っただ中に落とし話題になったのもルールにある、祭りなど人の集まる催しを避けずにしかもけが人が出なかったとはいえドローン(ラジコンヘリコプター)を落下させているのは立派なルール違反ということだ。
話を戻すとドローンでの配達の計画はgoogle、amazon、ピザハットでも発表されている。
しかし現在のところドローンはまず雨や風などの悪天候に弱い。ドローン本体が飛ぶために軽いため、またそれに伴い馬力がそれほど高くないため強風に弱く、運ぶとなるとやはり外に出ることになるのでどうしても不意の天候の変化や最近増えてきたゲリラ豪雨に非常に弱い。墜落等の危険性が高まる。
バッテリーの問題もある。産経新聞10月27日の記事では1.7㎏を積んで10分の飛行だったが市販されているドローンは飛行時間が10~30分になっていて物を積むとさらに短くなる。
このように短所や問題点あるが、それは進歩の余地とも言える。技術もそうだがルール等の整備も非常に重要と私は考える